故事成語四コマ倉庫

【覆水盆に返らず（ふくすい　ぼんにかえらず）】（『拾遺記』）

一度別れた夫婦は元通りにはならない。
転じて、一度したことは取り返しがつかない。

【刎頸の交わり（ふんけいのまじわり）】（『史記』）

その人のためなら、首をはねられてもかまわないほどの交友のたとえ。

【矛盾（むじゅん）】（『韓非子』）

つじつまがあわないこと。

【明鏡止水（めいきょうしすい）】（『荘子』）

邪念のない、澄み切った心境のこと。

【孟母三遷の教え（もうぼさんせんのおしえ）】（『列女伝』）

子どもを育てるには環境が大切だというたとえ。
また、教育熱心な母親のたとえ。

【孟母断機の教え（もうぼだんきのおしえ）】（『列女伝』）

学問を途中でやめるのは、織りかけの布を断ち切るものだという教え。
※「機」とは、はたおり機のこと。

【木鶏（もっけい）】（『荘子』）

強さを外に表さない最強の闘鶏のたとえ。本当に強い者は、敵に対して動じることはない。

【病膏肓に入る（やまい　こうこうにいる）】（『春秋左氏伝』）

不治の病にかかること。転じて、物事に熱中しすぎてどうしようもない状態になること。

【夜郎自大（やろうじだい）】（『史記』）

自分の力量を知らないのに、幅を利かす態度をとるたとえ。

【羊頭を懸けて狗肉を売る（ようとうをかかげて　くにくをうる）】（『無門関』）

見かけは立派だが内容がともなわないことのたとえ。羊頭狗肉。

【楊布の狗（ようふのいぬ）】（『韓非子』）

外見が変われば、その内容まで変わったと信じる人のたとえ。

【余桃の罪（よとうのつみ）】（『韓非子』）

君主の寵愛をあてにできないことのたとえ。

【洛陽の紙価を高める（らくようのしかをたかめる）】（『晋書』）

著書の評判がよくて、よく売れるたとえ。

【爛柯（らんか）】（『述異記』）

囲碁に夢中になって、時のたつのに気づかないこと。
転じて、遊びに夢中になり時を忘れること。
※「爛」は「くさる」の意。

【李白は一斗　詩百篇（りはくはいっと　しひゃっぺん）】
（杜甫（とほ）（盛唐）の詩「飲中八仙歌（いんちゅうはっせんか）」より）

唐の都、長安で名高い８人の酒仙をうたった詩の、「詩仙」李白をうたった部分。
大酒飲みにして、並外れた詩の才能があるたとえ。