故事成語四コマ倉庫

【犬馬は難し（けんばはかたし）】（『韓非子』）

犬や馬など、誰も見て知っているものをうまく描くのは難しい。
平凡な物事を、完璧に行うことは難しい。

【狡兎死して走狗烹らる（こうとしして　そうくにらる）】（『史記』）

敵国が滅べば、軍事につくした功臣も、邪魔となり殺されるというたとえ。

【呉越同舟（ごえつどうしゅう）】（『孫氏』）

敵同士がいっしょにいること。
敵同士が共通の困難の前に協力すること。

【刻舟（こくしゅう）】（『呂氏春秋』）

時の移り変わりを知らずに、古い習慣をいたずらに守ること。
「舟に刻みて剣を求む（ふねにきざみてけんをもとむ）」ともいう。

【虎穴に入らずんば虎子を得ず（こけつにいらずんば　こじをえず）】（『後漢書』）

虎の穴に入らないと虎の子が得られない。危険をおかさないと、大きな成果が得られないたとえ。

【五十歩百歩（ごじっぽひゃっぽ）】（『孟子』）

少しのちがいはあっても、本質的には同じものだということ。

【涸沢の蛇（こたくのへび）】（『韓非子』）

うまく相手を利用して、お互いに利益を得ること。

【壺中の天（こちゅうのてん）】／【一壺天（いっこてん）】（『後漢書』）

俗世間から遠い別世界。
また、酒を飲み俗世間を忘れる楽しみをさす。

【胡蝶の夢（こちょうのゆめ）】（『荘子』）

現実と夢の区別がつかないこと。
また、人生のはかなさのたとえ。

【鼓腹撃壌（こふくげきじょう）】（『十八史略』）

腹つづみを打ち、大地を踏み鳴らすこと。
太平の世を楽しむようす。

【五里霧中（ごりむちゅう）】（『後漢書』）

現在の状況がわからず、見通しがたたないこと。

【塞翁が馬（さいおうがうま）】（『淮南子』）

人生は吉凶・禍福が予測できないこと。
「人間万事塞翁が馬（じんかんばんじさいおうがうま）」ともいう。

【左袒（さたん）】（『史記』）

味方をすること、加勢をすること。
※「袒」は、「着物をぬいで肩を現わす」という意味。

【三顧の礼（さんこのれい）】（諸葛亮「前出師表」）

目上の人が礼をつくして人に仕事を引き受けてくれるように頼むこと。

【三上（さんじょう）】（欧陽脩『帰田録』）

文章を考えるのによく考えがまとまる三つの場所（馬上・枕上・厠上（ばじょう・ちんじょう・しじょう））。