故事成語【は行】

敗軍の将、兵を語らず

【敗軍の将、兵を語らず（はいぐんのしょう、へいをかたらず）】（『史記』）

失敗した者は、そのことについて意見を言う資格がないこと。
背水の陣

【背水の陣（はいすいのじん）】（『史記』）

一歩も退くことのできない絶体絶命の立場で決戦すること。
白玉楼中の人となる

【白玉楼中の人となる（はくぎょくろうちゅうのひととなる）】（李商隠「李賀小伝」）

文人が死ぬこと。
白髪三千丈

【白髪三千丈（はくはつさんぜんじょう）】
（李白（盛唐）の詩「秋浦の歌」第十五首より）

心配事がつもることのたとえ。また、誇張した表現の例とされる。
白眉

【白眉（はくび）】（『三国志』）

同類の中で最も傑出している人や物をいう。
薄氷を踏む

【薄氷を踏む（はくひょうをふむ）】（『詩経』）

とても危険な場面にのぞむこと。
伯楽の一顧

【伯楽の一顧（はくらくのいっこ）】（『戦国策』）

名君や、すぐれた人に認められて、世に知られること。
破天荒

【破天荒（はてんこう）】（『北夢瑣言』）

今まで人ができなかったことを初めてすること。
日暮れて道遠し

【日暮れて道遠し（ひくれてみちとおし）】（『史記』）

年老いて（もしくは期限が迫っていて）目的が果たせていないたとえ。
尾生の信

【尾生の信（びせいのしん）】（『荘子』）

固く約束を守ること。ばか正直。融通がきかないこと。
人を射んとせばまず馬を射よ

【人を射んとせばまず馬を射よ（ひとをいんとせば　まずうまをいよ）】
（杜甫（盛唐）の詩「前出塞」より）

人を従わせるには、相手がたのみとしているものからまず攻めよ。
髀肉の嘆

【髀肉の嘆（ひにくのたん）】（『三国志』）

功名を立て、あるいは技量を示す機会に恵まれない悲嘆。
※「髀肉」は、ももの肉。
百聞は一見に如かず

【百聞は一見に如かず（ひゃくぶんはいっけんにしかず）】（『漢書』）

何度も聞くよりも、自分の目で一度実際に見る方がよい。
豹変

【豹変（ひょうへん）】（『易経』）

言動がはっきり変わること。
比翼の鳥、連理の枝

【比翼の鳥、連理の枝（ひよくのとり、れんりのえだ）】
（白居易（はくきょい）（中唐）の詩「長恨歌」より）

男女の深い契りのたとえ。唐の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスの歌。